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2O08 AYAS農家通信 5月

 29日 シホンケーキ?試作



ジャボチカバのプリザーブ(種を取り砂糖で煮て保存したもの)を生地に混ぜて
ジャボチカバケーキを焼いてみました。
生地にバターを一切使っていないため、軽い口当たりで家族には好評ですが、
紫のジャボチカバと黄色い卵が反応してしまうのか、スポンジに灰色のマーブル模様が
滲んでジャボチカバのイメージとはかけ離れてしまいました。

そこで、次にジャボチカバを生地に混ぜずにプレーンタイプのシフォンケーキを
焼いてみることにしました。
あとで甘酸っぱいジャボチカバのソースでデコレーションしましょう、
と期待をして型から外してみました。すると、



あれま〜 凄い芸術品が。。

仕上がりに驚いているところへ横で中間テスト勉強をしていた息子が
「お母さん、崩れていても平気だよ。僕が食べるよ。
生クリームを厚く塗って隠せばケーキに見えるから大丈夫だよ。」

今度は息子も安心して食べられるような上等なおやつを作ろう!とおもいました。

 28日 枝豆の定植


お茶の仕事がひと段落したので、夕方枝豆を畑に植えました。
今月18日にポットに蒔いた枝豆で、ポットを鰻の寝床のようにして置いていたら
枝が徒長してしまいました。まだ根が鉢から出ていないのでなんとかうまくいきそうです。



早生と中早生の2種類あるので、収穫時期をずらして長期に楽しめそうです。
枝豆を最初に育てた年、カメムシがいっぱいついて豆が全滅してしまったことがあり、
それからは苗の植え付け時にオルトラン顆粒を混ぜて植えるようにしています。

 21日 茶の灰汁を取る方法

お茶の時期、スーパーに買い物に行くといつも最後に恥ずかしい思いをします。
茶の製造中に手指や爪の周りに茶の灰汁がついて真っ黒な手になるからです。
最近は自動で買い物料金の支払いができるところもあるようですが、
私の近所のスーパーではレジ係りから直接おつりやレシートをもらうのです。
それでいつも アクにまみれた汚い手をレジ係りに差し出すのは、少し勇気がいるのです。

石けんで何度も手を洗っても茶の灰汁は石けんでは取れません。
そんな話を食事の時にしていたら、父が
「昔から茶の灰汁は梅酢で取るといいっていうなぁ。」
と教えてくれました。父も真っ黒な手を人の前に出して苦労をしたことがあったそうです。
早速去年の梅酢を倉庫から出してきて、手を洗ってみました。
爪の生え際に染み込んだ灰汁は取れませんでしたが、手のひらに、指紋の模様を描いていた
灰汁はすっかりとることができました。

湯飲みについた茶渋も梅酢でこすってみましたが、それは取れませんでした。

 20日 茶の天ぷら

先日開いた農業関係の本の中に’スギナ’を料理に使う記事がありました。
<スギナは畑の厄介者>という概念しかなかった私にとってはスギナを粉末にして料理の色付けにしたり、
栄養価にも着目したりと斬新な発想が紹介されていてとても勉強になりました。

ところで、同じく最近読んだ”女性の品格”という本の中に、こんなことが書いてありました。
’無料のものをもらわない’という話の中で、駅や盛り場で配られているティッシュぺーパーや
シャンプーや化粧品、食品の試供品など、本当に自分で遣おうと思わないものには手を出さないように
気をつけましょう。ということ。そして、「何でももらえるものはもらっておこうというのはちょっと卑しく、
品格をなくします。自分の基準で取捨選択し選ぶと身の回りもすっきりします。」
と女性に対して忠告をしています。
それでわが身を振り返って思ったことは、農地にはいろいろな無料のものが存在しているということです。
農作物を作る事に専念するに飽き足らず、なんでもかんでも有用(有料)なものにしようとする傾向が
自分の中にあるのではないかと思うのです。
農家に住む女性は、暮らしを豊かにするつもりで日々いろいろなアイデアを出して実行しています。
けれども、人間にとって本当に必要なものはそんなに多くはないのではないだろうかと、品格の本を読んで
そう思いました。眼では見えない豊かさや、物資では埋めることはできない物にいかに普段支えられているか。
アイデアや利便性は行き過ぎすぎると農家の女性の品格を失う恐れもあるのだと思いました。

今日は1番茶を刈った後に遅れて出てきた葉を刈り捨てる作業をしていました。
捨てるものを拾う事は品格が上がるのか下がるのか、自分では判断しかねるのですが
捨てる葉の中から一束家へ持ち帰り、サクサク天ぷらを作りました。
これって品格ズバリではなく人格の問題かしら?


茶の天ぷら

サクサク天ぷらのコツは卵白を使うことです。卵白1個分を泡立ててメレンゲを作り、
適量の茶葉に片栗粉をまぶした後、葉をメレンゲにつけて揚げ油でさっと揚げます。

メレンゲに包まれた茶葉天ぷらは、白身魚を食べているような食感で
後にお茶特有のアミノ酸の旨みがふわっ〜っと口に広がります。

 18日 取り急ぎ野菜状況


今日は2月に牛乳パックに種を蒔いて騙しながら育てた人参を収穫しました。
葉ばかりが繁って根の生育はあまりよくありませんが
この時期に露地栽培人参を料理できるのは嬉しいです。
母が夕飯に人参の葉を揚げてくれました。
夕飯の残りは、明日の子供の弁当用にだし巻き卵の具にしました。
ふわふわ卵の黄色に緑の葉が鮮やかな一品です。


収穫後には、早生枝豆・中早生枝豆のポットでの種まきと、
すっかり莢状になり、アブラムシにコーティングされてしまった
冬のブロッコリーの株を整理しました。
整地の後には枝豆を定植する予定です。
トマトは1段目が実になり始めて2段目の花が咲いています。
梅雨越しが心配です。

 9日 シロウさんのスルガ



駿河エレガントという静岡の雑柑をご存知でしょうか。
爽やかな甘みと水分をたっぷり含んだみかんで、私の大好物の果物の一つです。

写真のスルガは市内に住むみかん農家のシロウさんが育てたものです。
シロウさんは福島の農家の生まれで、今から50年以上前中学を卒業して
親元を離れた直後に我家へ農業の手伝いに来ました。
その後、我家から独立して努力をされ、几帳面な仕事ぶりが功を奏して
静岡のみかんで毎年品評会で等を獲る農家として有名になりました。

私が茶農家へ嫁いで間もない頃はシロウさんがよく茶の仕事を教えに来てくれました。
「あやさん、農業っていうのはなナ、行ったり来たり、何度も同じ事の繰り返しだよ。」

一つのことにすぐに飽きてしまう私に忍耐の文字を仕事を通して教えてくれた恩人の一人です。

お茶収穫のシーズンが始まると、いつもシロウさんに頼むのです。
「今年もお茶休憩の時に山で食べるスルガを頂戴ね。」

山でシロウさんのスルガを食べると、
山歩きに慣れなかった頃の自分を思い出して初心に帰ることができるのです。

 5日 大型連急の一日

静岡は10時過ぎから雨降りになりました。

義母に茶工場の手伝いを任せて「夕飯は作るから」と言って
たまっている果樹ハウスの仕事を行いました。

お茶時期は義父が夜勤体制で茶工場に詰めるため夕方5時〜9時まで仮眠をとります。
そのため夕飯は5時前には作らなくてはいけません。
ハウスは手入れが行き届かず、いろいろな草や虫で農作物が荒れ始めています。
植え替えが必要な鉢もあって世話をしていると気がついたら6時を回っていました。

帰宅すると義母がプリプリ怒りながら夕飯のアジの干物を焼いていました。
「できなければ夕飯作りも頼んでいけばいいのに。」
ひたすら平謝りです。
(義母にはダメ嫁飼育の任務を果たすべく長生きしてもらはなくては)




大輪バラ’ピース’が咲いたのでお詫びに1輪挿しておきました。

1番茶の収穫はあと10日間続きます。